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ジーズアカデミー戦記

G's ACADEMY TOKYO でプログラムを勉強してます。もちろんブログは非公式です。

遅咲きエンジニアに学ぶキャリアの作り方

ネット記事の感想文

どことなく若い人ほど活躍しているイメージのあるITエンジニアだが、案外とキャリアのスタートが遅かったり異業種からの転身だったりという例も少なくないようだ。インターネットで彼らの記事をいくつか読んでいて*1、キャリア形成について参考にしたいところがあったので少しまとめてみた。

得意分野をつくる

得意分野をもつことが重要らしい。

フリーの開発者の堤修一さん(@shu223)は30才を過ぎての異業種からの転職で、業界に入ってきた当初はサーバサイド開発で戦力になれず窓際エンジニアだったという。しかしまだ社内で専門でやっている人がいなかったiOSアプリ開発を勉強し頭角を表す。次々とアプリを開発し、発信していたブログやGithubなどでも高い評価をうけこの数年で著書も出版するほどの活躍をされている。かつてのボスでもあった柳澤さんは対談で堤さんにこう語っている。

 サーバサイドのスキルが足りないって話は聞いていたけど、それも人生の面白さだよ。ダメな時こそいち早く新しい技術に取り組んだり、誰もやってない所を見つけてポジションを勝ち取ったりするのは、ビジネスとも同じ考え方

堤修一「業界未経験の僕がアップルにスカウトされる開発者になった話」【退職者インタビュー】|ニュース|面白法人カヤック

自分に自信が持てないとどうしても「まず基礎を固めてから」「スタンダードなところから固めていって」となってしまうところだが、それと平行しつつも早い段階で何か自分の専門だとか得意な分野を作るのが良さそうだ。そうしないと何もできないエンジニアになってしまうのかも…。職業エンジニアとしてのキャリアは32歳からだったというGMOペパボCTOの栗林健太郎さん(@kentaro)も近いことを言っている。

なにかひとつ「これだけは誰にも負けない」という分野を持つ。
得意なひとがあまりいない分野を見つけて、深堀して第一人者になる。

On Becoming an Engineer // Speaker Deck

このスライドでは経済学で言う比較優位の観点からも弱者の戦略として何か一つ得意分野をつくることを薦めている。つまり必ずしもスーパーなエンジニアにならなくとも得意分野があれば組織に貢献して自分のポジションを掴んでいけるということだろう。これは僕のような年を重ねてしまった者にかなり心強い言葉だ。

どう見られるかを意識する

いわゆるセルフブランディングについての言及も多くの方がされている。ジーズアカデミー講師でもある山崎大助さん(@daisu_yamazaki)は、28歳でアパレル業界からの転身でプログラムを始めた時「なにせその頃はキーボードも満足に打てない全くの素人です」という状態だったそうだ。そこからMicrodoftMVPとなり人に教える立場になるまでにはブレイクスルーがあったようで、それが自作のフリーソフトの公開だ。そこで多くのダウンロードがありアウトプットとアピールの重要性を認識したという。

ある一定のレベルですごいコードを書いたら、それはそれで評価されるかもしれないけど、人から認められるためには自分からアピールしないといけない。何かを作って発信していかないと誰も認めてくれない。自己満足ではない、アウトプットの重要性

アパレル業界で学んだ自分ブランド作り。“遅咲きプログラマ”山崎大助氏の「仕事の流儀」前編|CodeIQ MAGAZINE

技術力、アピール力、コミュニケーション能力、行動力、その総体を賭けて自分ブランドを作っていく。それが大事

ハートなき技術解説は、人に届かない。“遅咲きプログラマ”山崎大助氏の「仕事の流儀」後編|CodeIQ MAGAZINE

先の堤さんも「自分の手でアプリを作っているというだけで楽しかった」と言いつつも、話の随所に「実績」や「市場価値」の重要性を意識していた様子がみうけられる。怖くてもブログやGithubにアウトプットをあげたことで後々の著書執筆につながったり、勉強会で発表したことで成長速度を早めたりといったことがあったらしい。*2

伝える力をもつ

これはおまけみたいなものだが、みな国語力というか「伝える力」が強い気がしている。堤さんのように技術ブログとはいえ毎日アウトプットをし続けるには明らかに文章力が必要だし、山崎さんのように人に教える立場にたつにはむろん人を惹きつける言葉の力が必要だ。栗林さんに至っては執筆依頼が来た時、その日の内に3本書いたというし、技術書以外の読書量もかなりのものと見受けられる。

そして上記の「強みをもつ」「アピールする」はどちらもとてもシンプルで言い古されてきた話でしかないが、彼らの言葉になるとにわかに他と違う道を歩んできた人達ゆえの重みのようなものが感じられる。もちろん他の人が軽いということではなく、心に響きやすい何かがあるという意味だ。

いい流れにのる

最後に遅咲きエンジニアではなさそうだが、prototype.fmのホストのレレレ代表の山本大策さん(@daisaku)のPodcastでの発言もまた興味深いので少し文字におこす。

今なんで会社やっているかっていうと、たまたま会社員時代に趣味で作ったサービスがわりとこう広まって、それで何かたまたま今みたいな領土に入ってきたっていう。ほんとに最初のその何かですよね。それがもう1回味わっちゃえば、あとはもう流れでこう、自然とそうなっていくっていうか。そっちのほうが楽しいからそっちのほうに向くっていう。あまりキャリアとか考えなくても自然とそっちのほう行くんだって言う

4-2: 失敗してもいいので、何かを始めてみよう (堤修一 @shu223) — PROTOTYPE.FM

とてもしっくりきた。いや、僕はまだ何もやってないのでしっくりくるのはおかしいのだが、どこか説得力がある。というかそう信じたいのかもしれない。よく「エンジニアは一生勉強しないといけない」みたいな言葉があって、頭では理解しつつも「そこまで頑張れないよ」という気持ちにもなる。ときどき自己嫌悪にもなるのだけど、それが普通なんだとも思う。そんな中でもここで取り上げた人たちのように、"自分の中で強みとなる分野をつくる、そこから何かを作って発表して社内外から評価される"という1度でも小さくても成功体験が得られれば、自然と勉強してアウトプットしてといういい流れができそうな気がする。

当然その最初のきっかけは自分の手で掴まないといけないものなのだが。。

情熱プログラマー ソフトウェア開発者の幸せな生き方

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