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ジーズアカデミー戦記

G's ACADEMY TOKYO でプログラムを勉強してます。もちろんブログは非公式です。

非Web企業のエンジニアの未来に期待する

ネット記事の感想文

tenshoku.mynavi.jp

 

いろいろと考えているのだなぁと(失礼)。ホント2人とも言葉のちからが強くて面白い。全部よかったが、特にこの部分には妄想を膨らましてしまった。

 

— 川上:例えば自動車業界とか放送業界とか、様々な業界の日本を代表する企業も、今後はWebエンジニアを雇用して、ネットサービスを内製化することが重要なはずなんですよ。海外だとウォルマートみたいな小売業ですら、Webエンジニアを雇用するのが当たり前です。IT企業ではない日本の大企業が、Webエンジニアを高給で囲い込もうとする現象が起こると、次のバブルが発生するでしょうね。 

 

ここでの文脈だとWebエンジニアのキャリアの問題についての話だけど、バブルがどうとかじゃなくて、そのフェーズにはいったら面白そうだな〜と純粋に思う。たぶんそう感じてしまうのは最近、宇野常寛『資本主義こそが究極の革命である』(2015 角川)を読んでいるからだと思う。 

 

資本主義こそが究極の革命である  市場から社会を変えるイノベーターたち

資本主義こそが究極の革命である 市場から社会を変えるイノベーターたち

 

 

この本では著者が現在活躍中の何人かの経営者との対談を通じて、いまビジネスの現場で起こっていることを「文化」の側面から定義・解釈していこうという試みをしていて非常に面白い。

 

その中でも日本交通の川鍋一朗社長の話が印象的で。

 

川鍋さんは家業のタクシー会社を様々な施策で再建した方なわけだけど、単にタクシービジネスで成功するということを超えた領域でものを考えている。それは「タクシー業界」を守るということであったりもするのだけれど、現代の社会状況にあわせて「タクシーという文化」を再定義し、都市・地方での新しい役割を構想しているのだ。

 

そういった話の中でこんな発言がでてくる。 

 

今ウチで圧倒的に足りないのは技術者なんですよ。ソーシャルゲーム業界で1500万円だとかを提示されているような人に、はるかに安い金額で過疎地に行ってもらうというのは、なかなか大変です(笑)。もちろん、そういう人を引き込むのは私の役割で、いま必死に口説いていますが……。p.31 

 

先の彼の構想と合わせて読むと、この発言自体をどう捉えるかとは別に、とてもポジティブな何かを感じてしまうのだ。時にある種の虚しさを感じてしまうWebに光が見えたというか。

 

流行中のWeb系スタートアップとはまた違った領域に、現在進行中の・あるいは今後来るべき社会にむけて、いくらか革新的な形で貢献する事業にWebエンジニアとして携われる領域があるのかもしれないのだと。*1そこには一気にスケールするとかIPOとかいった類のものとは別の輝きがあるように見える。

 

ソフトウェア自体を主役として「何か当てよう」ってことじゃなくて、既存の業界を時代に適応させたり、新しくデザインしていく課程において、手段としてのソフトウェアが、あるいはWebエンジニアが要求されるんじゃないかなという感じがするのだ。そこにはただの内製化って言葉を超えた夢がある気がする。 

 

何となくそう感じたというはなし。

*1:もちろん僕は1500万円の技術者でないのはわかってる